防災情報
在宅避難のすすめ
在宅避難とは
大災害が発生しても、自宅が無事な場合に、自宅で避難することを在宅避難といいます。
体育館などの避難所は、プライバシーを守ることが難しく、ストレスを抱えることも多々あります。また、感染症へのリスクもあります。
在宅避難をしていても、避難所と同じように支援物資の支給を受けることができます。
ただし、自宅が倒壊の危険性があると感じたときは、無理して自宅にとどまるのではなく、避難所に避難をしてください。大地震は、短時間で何度も大きな地震が発生する可能性があり、最初の地震で大丈夫でも、その後のさらに大きな地震で家屋の倒壊が起こることもあります。
在宅避難のための備え
建物の
安全性
在宅避難を可能にするためには、日頃から在宅避難に向けての備えをしておく必要があります。
在宅避難をするためには、まずは家屋が無事である必要があります。
ご家庭の自宅について不安のある方は、一度、耐震診断をしてもらい、必要な耐震補強をしておきましょう。
屋内の
安全性
屋内の安全性も確保しておく必要があります。
地震により、家具や大型家電が倒れたり、移動したりする可能性があります。
また、高いところに置いてあるものが落下したり、戸棚の扉が開いて中のものが飛び出したりする可能性もあります。
これらのリスクをできるだけ低減するような対策をとっておきましょう。
火災への
対策
火災への対策もしておきましょう。
火災はご自身の家だけでなく、延焼により近隣の広範囲な火災につながる可能性があります。
地震が要因となる火災には下記のようなことが考えられます。
- 1)ストーブなどの暖房器具の上に燃えやすい衣類などが落下する
- 2)家具、家電製品の転倒、移動により電気配線が損傷しショートすることによる発火
- 3)コンセントが半分抜けかかったところにコップが倒れて水分がかかってショートによる発火
ストーブの周辺を整理整頓し、近くで洗濯物を乾かすことなどはしないようにしましょう。
電気関連の火災対策の一つとして、感震ブレーカーの設置があります。
感震ブレーカーは、揺れを感じたら自動的にブレーカーが落ちるようになっています。
電気関連の火災には、停電が復旧した際にスイッチが切れていない電気機器が通電状態となり、火災となる通電火災も多く発生しています。
停電時にスイッチを切ることをわすれないことと、ブレーカーを上げる際には、電気製品のスイッチなどを再確認しましょう。
また、住宅用火災警報器の設置や消火器なども準備しておきましょう。
食料や水の
備蓄品
食料や水の備蓄品を準備しましょう。
公的な支援物資が届くのには3日かかると言われています。
最低でも家族の3日分の食料や水を備蓄しましょう。
食料の備蓄にはローリングストックという考え方があります。
非常食を特別に用意するのではなく、日持ちする日常の食品を少し多めに備蓄し、賞味期限の近いものから順番に消費して、その分を買い足していくという備蓄方法です。
トイレ・電気
生活への備え
生活のためのものを準備しましょう
水道、電気、ガスなどのライフラインが復旧するまでは、不自由な生活となりますが、最低限生活をしていくために必要なものをそろえておきましょう。
一番困るのがトイレです。トイレを我慢して水分を取らなかったりして体調を崩すこともあります。断水の場合、下水も使えない可能性があります。簡易トイレを用意して、ビニール袋に汚物を溜めるようにしましょう。
明かりも必要です。停電時に使えるように、懐中電灯や手回しランタンを準備しましょう。
ソーラー付きのバッテリーがあると明かり以外にも携帯の充電や他の電気製品も使えるので便利です。
また、お湯を沸かしたり、食べ物を温めたりするのにカセットコンロがあるといいでしょう。